糖尿病をコロナ渦の中で遠ざけるには?
日本人にとって、いまや国民病ともいわれている糖尿病ですが、コロナ渦以降、さらに状況が深刻化しています。
というのも、食生活の乱れや運動不足が原因で、高血糖の人が増えているからです。
血糖の状態を知るのに大切になるのがHbA1ですが、検査の数値がに悪くなっている人が確実に多くなっています。
糖尿病は慢性的に高血糖の状態が続くことで診断されます。
血糖の濃度が下がるルートの一つには筋肉への取り込みがありますが、筋肉量が低下すると血糖値の取り込みも低下します。
コロナ渦の自粛生活でお家時間が増えた結果、運動不足で筋肉量が落ちたことが、高血糖の人が増えている原因の一つになっています。
また、お家時間が増えてことによって食生活の変化も高血糖に拍車をかけています。
パンや麺類など、手軽に食べれるものを好んで摂る人が増えたからではないかと推測されます。
ご存じのように炭水化物をはじめとした糖質は、高血糖につながります。
高血糖が続くと全身の血管が傷つき、血液循環が悪くなったり、血管自体が破損してしまう恐れがあります。
糖尿病は血管の病気とも言え、中でも糖尿病網膜症、糖尿病腎症、神経障害は3大合併症と言われています。
その他にも、心筋梗塞や動脈硬化などの様々な病気の根源にもなります。
また、糖尿病は年配の男性がかる病気というイメージを持っている人もいますが、男女ともに40代から50代にかけて発症のリスクが高まります。
さらに、糖質の過剰摂取や運動不足といったことが原因で、20代で発症している患者さんも珍しくなくなってきています。
いずれにしても、HBA1cを正常範囲内に維持して糖尿病を予防、あるいは改善するうえでまず大切になるのが、食生活であるということを肝に銘じておきましょう。