断糖食はメタボにも効果的
断糖食はメタボリック・シンドロームにも効果的なのをご存じですか?
最近は、メタボ検診と言う言葉も良く聞くようになってきましたね。これは既にご存じだとは思いますが、内臓脂肪がたまった肥満をベースに、高血糖、脂質異常(高脂血症)、高血圧などの症状が重なった状態がメタボです。
内臓脂肪は、お腹の皮膚の下にあって、手で摘むことができる皮下脂肪と違って、腸などの内臓の周りに溜まった脂肪で、エネルギーを単に貯めるだけではなく、様々なホルモンを生み出します。
そして、この内臓脂肪が貯まって増えてくると、インスリン抵抗性を強めたり、血圧を上げたりするホルモン等の分泌が増え糖尿病などの生活習慣病を引き起こしやすくするのです。
動脈硬化が促進され、心筋梗塞や脳梗塞なども発症しやすくなるので、出来るだけ早くに対症しなければいけません。
また、歳をとると女性などに付きやすい皮下脂肪は、内臓脂肪と比較すると生活習慣病を招くホルモンの分泌はわずかと少ないのですが、糖尿病にとって肥満自体が良くないんですね。
そして、この内臓脂肪が最もたまってしまう大きな原因が炭水化物の必要以上の摂りすぎなんです。特に白米やパンなど精製した炭水化物を食べ過ぎると内臓脂肪が貯まりやすくなってきます。
という事は、逆に言えば炭水化物などの糖質を多く含む穀物や野菜、果物等をを食べるのを制限すれば、内臓脂肪が減少してダイエットも出来て、メタボリック・シンドロームが引き金になって起こる糖尿病をはじめとした生活習慣病が改善してくるということです。
したがって、断糖食を行うことは、血糖値を正常にし糖尿病を改善するだけでなく、動脈硬化などで起こる様々な血管の疾患を予防することが出来るようになるのです。